うるま市の家設計趣旨
 駐車場を計画するにあたり、敷地の形状が、南から北に向かって幅が広くなり、東と西側の道路に面しているため、上記理由とあわせて、西側道路から進入し庭を確保した上で南側に計画する。
 西側は西日を遮る為、東側は道路からの騒音、視線を遮る為、北側は隣地住宅からのプライバシーを確保する為できるかぎり窓を設けないように計画しました。その代わり、敷地は南北に長いので、三方を壁で囲んだとしても、建物を北側に配置し南側を広くとり、それを補えるだけの大きな窓を南側にもうけることで、室内には十分な採光と通風を得ることができます
内部空間は、家族の気配が感じられるように計画しました。二階の子供室へは、家族の集まるリビング・ダイニングを通らなければ行けません。又、リビング・ダイニングの大きな吹き抜けは、実際の面積以上に部屋に広がりをもたらすと同時に、二階の子供室とをつなぐ役割もはたし、子供が二階に居ても気配を感じることができます。
吹き抜け側の子供室の壁は、安全な高さの腰壁を設ける以外は、空間のつながりを大切にしたいので、できるかぎりOPENにしたいと思います。しかし、リビングから聞こえるテレビの音や家族の話し声が気になって、子供達の勉強に支障をきたしてもも困ります。その為に、子供室と区画し、必要最小限の幅で学習できるよう造り付けの机(カウンター)を 設けたスペースを計画しました。建物の中央に配置していますが、上部にハイサイドライトを設けることで、採光を確保できます。このハイサイドライトは開閉できる窓にすれば、換気も期待できます。